“自殺”か”他殺”か…
ヤるかヤラれるか…
これ名探偵コナンの話ではありません。
実は台湾のパイナップル屋さんで聞かれる事なんです…
どうも林森まろんです。
台湾旅行に行ったことがある方はご存知だと思いますが台湾はまさに果物天国です。
屋台だったりお店だったり、至るところで様々な果物が売られています。
そんな果物パラダイスの台湾、特にパイナップル売り場で見かける怪しい文言。
“自殺” or “他殺”
不穏すぎる…文字。
DEAD OR ALIVEじゃないです。マリーローズちゃん可愛いですよね。じゃなくて。
この言葉を広めた創始者(?)のパイナップル屋老闆のおじさんが動画で説明しています。
所謂日本語の意味じゃないんです。決して不穏ではないし、怪しくもないです。
コナンくんと全身黒タイツさんは米花町に帰ってもらいましょう。
答え:
自殺 = 自分で処理(カット)する
他殺 = 店で処理(カット)してもらう
なぜこうなったのかと言うと、台湾語を理解する必要があります。ちょっとややこしいです。
以下説明。
まず「パイナップルを切る」を台湾語で「刣王梨」と言います。
刣王梨
thâi ông-lâi
切鳳梨
この「切る」という単語「刣(thâi)」には「切る」以外に「殺す」という意味もあります。
例えば「豚を殺す」は台湾語で「刣豬」と言います。
刣豬
thâi ti
殺豬
意味は違いますが、使う単語「刣(thâi)」が同じ。
次に「(パイナップルを)自分で切る」は台湾語で「我家己刣」と言います。
我家己刣
guá ka-kī thâi
我自己切
ここまできてやっと意味が繋がります。
台湾語の「刣(thâi)」を中国語に直す時にパイナップル屋老闆はダジャレ感覚で「切る」から「KILL(殺す)」にして、最終的に「自殺」になったという…
我家己刣≒我自己切⇒我自己殺≒自殺
その流れで「他人に切ってもらう」から「他殺」のようです。
パイナップル屋のおじさんのユーモアセンスが全ての始まりでした笑
ちなみに自分で切る「自殺」の場合は28元で2元安くて、お店で切ってもらう「他殺」の場合は定価の30元です。
パイナップル屋の老闆(おじさん)は自分のことを自称「凶手(殺し屋)」と…笑
悪意溢れるテロップ
「お前は自殺と他殺どっちが望みだ?」
老闆の狂気じみた笑顔とそこはかとなく溢れるサイコパス感…
台湾華語(中国語)と台湾語の関係って面白いですね。
中国の禁輸によって台湾から日本へパイナップルがやってきます。
台湾のパイナップルは芯まで柔らかくて美味しく食べられるので皆さん是非食べてみてください。
食べるときに頭の片隅に「自殺or他殺」がよぎったら話のネタにしてね。
最後は台湾にある沢山のパイナップルでさよなら。
台湾産のミルクパイン(牛奶鳳梨)ホント美味しいから食べて欲しい。
おまけです。超高速パイナップル皮むき
1個30秒、1日1.5㌧のパイナップルの皮を削りまくるおばあちゃん
掰掰~~~
みんなのコメント
めっちゃ面白かったです! まさか自殺他殺にそんな意味があるとは……
台湾のパイナップルは安くて美味しくて、しかも芯まで柔らかくて大好きです。
コロナが収束したら絶対台湾行くぞ!!!